「………………」
鉛筆がノートの上を無意味に行ったり来たり……
「……あ〜もう!」
まとまりの無い論文の書かれたノートをくしゃくしゃと丸めて放り投げる。
「まったく集中できないよ〜〜!!」
学内の大学推薦入学の選出試験を1週間後に控え、ぼくは頭を抱えていた。
母子家庭のせいか少々過保護な母が仕事で家を空ける際、ぼくを心配して家政婦を手配したという。
母が言うには家政婦は信頼する友人の娘で、
「ママも安心して家を空けられるわ!」
と言いつつ、それでも心配そうに仕事先に向かっていった。
そうして今度の受験の成否がかかる選出試験を迎えようとしていた。
が……
家政婦さんのサポートのもと受験に向けてラストスパート!
のはずが思うように、いや、まったく勉強に手がつかないのだった……
だって、やってきたのは「家政婦」ではなく、ちっちゃな二人の「保母さん」だったから!
「おにーちゃん、おとまり会しよ!」
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